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2011-06-28

福島第1原発、汚染水は回らない

解説:東日本大震災 福島第1原発「循環注水冷却」 安定稼働、不透明 - 毎日jp(毎日新聞)

原子炉建屋の地下などに溜まった汚染水。貯蔵用タンクの容量限度が近づいています。
しかも、季節は夏ですから、大雨に見舞われる可能性も高い。汚染水が海や地下水脈にあふれ出る危険性が高まっています。

放射能汚染水の拡散に対するほとんど唯一のソリューションが「循環注水冷却」。汚染水を浄化し、循環させて冷却水として再利用するんだそうです。

昨日、それが動き始めました。

しかし、システム稼働から1時間半足らずで、あえなく停止してしまいました。
原因は「汚染水を移水するホースで水漏れ」だとか。だいじょうぶか。

期待を裏切り続ける東電。もちろん、現地の技術者や作業員は昼夜をおかずに必死の作業に勤しんでおられることは確かでしょう。
でも、なかなか結果がねぇ・・・・・・・

今日は東電の株主総会。どういう議論が交わされるのでしょうか。
株主ならずとも言いたいことは、いっぱいありますよね。

解説:東日本大震災 福島第1原発「循環注水冷却」 安定稼働、不透明

 ◇「冠水」こだわり遅れ

 東京電力福島第1原発で27日、汚染水浄化システムが本格稼働し、処理した汚染水を原子炉の冷却水に再利用する「循環注水冷却」が始まった。安定運転が続けば、原子炉の安全な状態である冷温停止の達成が視野に入る。しかし、稼働直後に汚染水を移水するホースで水漏れがあり、今後も問題なく稼働できるか不透明だ。

 現在、最大の課題の一つが汚染水だ。原子炉の冷却には水を注入しなければならないが、注入するほど汚染水が発生。汚染水は作業を妨げ、一部は海に漏れた。システムの安定稼働は「炉心の冷却」「汚染水の低減」の両立をにらんだ神経戦からの解放になる。

 だが、内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が27日の会見で「何もなく進むことはない。安全管理に努めてほしい」と語ったように、楽観できない。

 まず、11万立方メートルもの汚染水処理は前例がない。システムは全長4キロに及び、トラブルが懸念される場所は多い。処理に伴って年末までに発生する約2000立方メートルの高レベル放射性廃棄物汚泥(スラッジ)の保管方法のメドも立っていない。

 そもそも、循環注水冷却の実施は、政府と東電の「希望的観測」で遅れた。東電が4月に発表した最初の工程表には循環注水冷却ではなく、格納容器全体を水で満たして冷却する「冠水(水棺)」が収束の決め手として明記された。ところが、その後の分析で、格納容器に穴が開いていると判明。注水するほど汚染水が発生することが裏付けられた。メルトダウン(炉心溶融)や格納容器の損傷はないとしてきた政府と東電の対応が、初動対応を遅らせた。

 日本原子力学会のチームは、事故から約2週間後の3月28日に循環注水冷却を提言した。チーム代表の奈良林直・北海道大教授は「冠水にこだわり時間をロスした。データを分析すれば格納容器の損傷は当初から明らかだったはずだ」と話す。【中西拓司、岡田英】

毎日新聞 2011年6月28日 東京朝刊(リンク: 解説:東日本大震災 福島第1原発「循環注水冷却」 安定稼働、不透明 - 毎日jp(毎日新聞)

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