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2010-07-17

菅首相の「消費税率10%」はどこからきたのか

2010-06-17菅首相が唐突に「消費税率を10%に」といい出し、結果的にこの発言が仇となって民主党は参院選に大敗した。
何故に菅首相は、党内手続きを踏まえることもなく、突然に「消費税率10%」に言及するに至ったのか。

こうした疑問に対して、田原総一朗と池田信夫が「なるほど」という答えを用意している。彼らのネット対談を聴いてみよう(田原総一朗氏「民主党を負かしたのはマスコミ」 - BLOGOS編集部 - BLOGOS(ブロゴス) - livedoor ニュース

田原の見解は、菅首相は大新聞記者やテレビキー局記者によって構成される「記者クラブ」の認識を信じ、不況に苦しむ地方の人々を見失ったというもの。
それに対して池田のほうは、全国紙の社説とテレビのワイドショーの違いと指摘し、菅首相は(愚かにも)全国紙社説の言説を信じてしまう、という誤りを犯したとの認識を披瀝している(池田信夫 blog : 記者クラブというバリアー)。なるほど。

では、「記者クラブ」ではなく「地方の苦しみの声」を聴き取ることができる政治家は実在するのだろうか?
あるいは「全国紙の社説」ではなく、「テレビのワイドショー」の言説を信じることができる政治家は誰なのか?

正解は小沢一郎? 小沢一郎という政治家の凄いところは、この国の大衆=有権者のリアルをしっかり把握しているところであり、そこから敷衍して「重要な選択は大衆=有権者などには委ねるわけにはいかない」といった「大衆不信」を政治の根本においていることなのかもしれない。
そう考えると、ヤワラちゃん(谷亮子)をはじめとする「なんだ、これ!?」という民主党比例区のラインナップも無理なく理解できるような気がする。

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SFを読むなんて何年ぶりだろうか。久しぶりに会った友人にして元同僚から「絶対に読め」と勧められ、脅迫されるような気分で読み終えることになった。

作者の伊藤計劃は若くしてガンに冒され、2009年に亡くなっている。享年34歳。「虐殺器官」は彼の代表作とある。

ゼロ年代(2000~2009年)。そこで生起した事件、出来事、現象、傾向、記号、感触…‥などなどを大きな窯に放り込み、強力な熱(エネルギー)で融解させたかのようだ。作品にはそんな未来社会が描き出されている。

友人は最後の最後におかれた「仕掛け」にひどく感動していた。だが、自分としては予想の範囲内。それほどの面白さは感じなかった。ただ、「虐殺器官」という名のメカニズムを示唆する上手い仕掛けではあると思った。

SFに限ったことではないのだろうが、よいエンターテイメントとは物語(ストーリー)の面白さとは別の次元に表現された細部(ディテール)の楽しさがある。「虐殺器官」が描き出す世界には、細部の輝き、ディテールの驚きがある。よい作品だ。

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