« @takagengen、「日本国憲法」を語る | トップページ | 菅首相の「消費税率10%」はどこからきたのか »

2010-06-21

揺れ動く「民意」と「世論調査」という政治報道

内閣支持下落50%、消費税発言響く 朝日新聞世論調査

菅直人新首相の就任によって、劇的に支持率を回復した民主党政権。
だが、菅首相が「消費税率10%」に言及したとたん、世論は敏感に反応し、大きく支持率を落としたとある。

何だかヘンだなあ。
ちょっとした発言や出来事に対して、あまりに敏感に反応して大きく揺れ動く「民意」とやらもおかしいし、「世論調査」ばかりしているマス・メディアの政治報道のあり方もおかしい。

「みんなの意見はだいたい正しい」というけれど、この命題が成立するには、「みんな」とやらが最低限の「知識」をもち、社会を支えるという「責任感」を共有していることが前提となるはずである。それらを欠いたまま、やみくもに「世論調査」を繰り返し、「民意」を抽出することに意味などあるのだろうか?

内閣支持下落50%、消費税発言響く 朝日新聞世論調査

  朝日新聞が19、20の両日実施した全国世論調査(電話)によると、菅内閣の支持率は50%で、1週間前の前回調査(12、13日)の59%から下落した。不支持率は27%(前回23%)。「消費税率10%」に言及した菅直人首相の発言には「評価しない」が50%で、「評価する」の39%を上回った。首相が引き上げに前向きと取れる発言をしたことで、消費増税に反対の人たちの離反を招いているようだ。

  消費税引き上げそのものへの賛否は賛成46%、反対45%で、前回(賛成49%、反対44%)と大きくは変わらない。
  だが、前回は引き上げに賛成の人と反対の人との間で内閣支持率にほとんど差がなかったのに対し、今回は賛成の人の内閣支持は63%、反対の人の支持は41%とはっきりと差がついた。
  また、「いま投票するなら」として聞いた参院比例区の投票先も民主36%(前回43%)、自民17%(同14%)、みんな5%(同4%)と民主がかなり減らした。ここでも、消費税引き上げ賛成の人では「民主に投票」が45%と前回(46%)並みなのに対し、反対の人では29%と前回(40%)から大きく下がっている。
  内閣支持、民主への投票ともに、消費増税に反対の人の一部が、この1週間で背を向けた様子がうかがえる。
  また、選挙の結果、民主党が参院で単独過半数を「占めた方がよい」「占めない方がよい」の比率も今回は34%対53%で、前回の44%対44%よりも民主に分が悪い結果となった。民主中心の政権が「続いた方がよい」「そうは思わない」も36%対44%で前回の49%対36%から逆転した。
  これらの原因とみられる、菅首相の税制改革検討と消費税率10%に言及した発言には「評価する」意見が一定数あるものの、民主支持層でも「評価しない」が4割いる。  民主党が参院選のマニフェストで、衆院選の公約の一部をやめたり内容を変えたりしていることについては、「納得できる」43%、「納得できない」50%と意見が割れた。
  政党支持は民主が32%(前回40%)と減らしたほか、自民13%(同12%)など。

[朝日新聞 6月21日(月) 掲載記事から‐‐‐調査は6月19日(土)、20日(日)の両日に実施したとある]

     ★          ★

高橋洋一「日本の大問題が面白いほど解ける本」。地下鉄車内でもあっさりと読める。
東谷暁「エコノミストを格付けする」では、相当に低い評価を与えられていた高橋先生。郵政改革大反対の東谷さんだから、まあ当然か。
しかしながら、歴史が示すところ、マーケット・メカニズムを無視し、あるいは軽視するような政策は、長い目で見れば必ず破綻する。その意味からすると、「小さな政府」志向とは別次元の問題として、この本に示された論点の多くには納得せざるを得ない。
「埋蔵金」の指摘で有名となった天才的(元)財務官僚。財政問題では、「あげ潮派」を支えてきたこれまでの立場から微妙にスタンスを移しているようでもある。










|

« @takagengen、「日本国憲法」を語る | トップページ | 菅首相の「消費税率10%」はどこからきたのか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3615/48684870

この記事へのトラックバック一覧です: 揺れ動く「民意」と「世論調査」という政治報道:

« @takagengen、「日本国憲法」を語る | トップページ | 菅首相の「消費税率10%」はどこからきたのか »