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2009-04-09

合衆国再生、オバマ司令官の戦い

読み捨てられる数々の本。借りた本もあれば、衝動的に買った本もある。借り受けたものは所有者の許に帰っていき、自分の本も紙ごみの山に埋もれて発掘不能になる危険性が大。少しは覚えておいてやろう。まずは1冊目。

合衆国再生」。借りた本。政治家としてのバラク・フセイン・オバマ氏の人柄、政治信条、政策に対する基本姿勢がよく分かる。

大統領選挙キャンペーンの一環として出版されたはずだから、自分をアピールすることに必死ではあるのだろう。
けれど、そのアピールぶりがスマート。Warm Heart & Cool Head・・・・・誠実な人柄と怜悧・冷静な政治姿勢がじんわりと伝わってくる。いささかナイーブな感想ではあるが、こんな政治家がこの国にもいたらなあ、と感じてしまう。

感心したついでに付け加えておくと、オバマ大統領は「作家」としても一流の才能に恵まれているようだ。描き出されたエピソードの数々が、まるで映画の印象的なシーンや洒落たテレビCMのように「映像的に記憶される」のだ。
本の現物は手もとにないが、いくつものエピソードをそらんじているところをみると(このオレが!!)、大統領の文章には「魔法」がかかっているとしかいいようがない。

聞くところによれば、スピーチのほうはとても若いライターたちがアシストしているようだが(「What Would Obama Say? - New York Times」、「Obama’s Speechwriter Moves to the White House - The Caucus Blog - NYTimes.com」などを参考にせよ)、著作のほうはあくまで自分で書いているという。つまりは、「文は人なり」ということなんだろう。

政治指導者の著作ということでいえば、「美しい国へ」やら「とてつもない日本」やらのゴーストライター探しで盛りあがったどこかの国とは、えらい違いである。
政治における「文=人」の品質の目も眩むような格差。というよりも、そもそも岸信介の孫や福田赳夫の息子、さらには吉田茂の孫などとオバマ大統領を「同じカテゴリーに属する人」と考えてはいけないのだろう。政治家としての存在領域がまったく異なるのだ。比べようもないというのが正しい。

ともあれ、オバマ大統領はたいへんである。内政、外交、経済、軍事などなどのあれやこれやの無理難題がホワイトハウスに降りかかってくる。いささかふざけた比喩を用いるならば、大統領は「世界恐慌2.0」という名の怪物と戦う地球同盟軍の最高司令官のようなもの。厳しい戦いが続きそうだ。

オレに子どもがいたら(いないんだけど)、暮れかかる青空を見やりながら、そっと子どもの肩を抱き寄せて、

空を見なさい!!  あれがオバマ司令官のエアーフォースワンだよ!! オバマ司令官の下で人類は危機を脱したんだよ

といってみたい。でも、これってくだらない娯楽映画「Independence Day」の劣悪なパロディにしかならないか・・・・・・

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