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2006-05-23

一周忌、Googleは神になる?・・・

先の土曜日は父の一周忌。もう1年が経ったんだよな。この2月には母も逝ってしまった。お経を聞き流しながら、自然とこの1年を「反省」的に振り返ってしまった。

一周忌にまつわるあれこれを済ませてからは、ソファに寝そべって本を読んでいた。そのうちの1冊がこれ。佐々木俊尚著「グーグル―Google」である。

はじめてインターネットに接続したのが1996年5月。ちょうど10年前だ。当時もいまもプロバイダはニフティ(当時はinfowebといった)。28Kモデムをピポパ、ピポパと鳴らしてつないでいたのだ(考えてみると、この10年、飽きもせずニフティにカネを払いつづけてきたことになる。やれやれ・・・)。

この10年でネットの世界は大きく変わった。爆発的な成長と拡大。凄まじい変化と目覚ましい変遷。ネットの歴史が醸し出す激烈なダイナミズムは、そのテクノロジーの詳細を理解するはずもない人間の胸裡においてさえ、ちょっとした高揚感をもたらすのだ。

Googleが登場してきたとき、理由もわからず「あ、コレだよ」と直感し、爾来いまに至るまでGoogleマニアと化してきたのは、Googleこそがダイナミズムをもっとも分かりやすく集約的に表現していたからだろう。要するに、Googleとは(良くも悪くも)ネットの未来、ひいてはオレらの未来の表象なのだ。

著者の佐々木氏はいう。

  • Googleとは、(良くも悪くも)「インターネットの支配者」である。
  • Googleとは、(良くも悪くも)現行の組織やシステムを徹底かつ苛烈に破壊する「破壊者」である。
  • Googleとは、(良くも悪くも)新たに出現しつつあるグローバルな時空(新たな質をもった政治的、社会的、経済的な歴史と空間)を司る「司祭」である。
  • Googleとは、(良くも悪くも)もっとも新しい権力の形式である「環境管理型権力」(東浩紀)である。
  • Googleとは、(良くも悪くも)「神になる」(クリス=テイラー)のだ。
  • Web2.0、Ajax、Long Tail、SEM/SEO、Search Economy、Attention Economy・・・しばらく前に読んだ梅田望夫著「ウェブ進化論」も、分かりやすくとても面白かった。ジェフ=ルート氏と佐々木俊尚氏の共著「検索エンジン戦争」も、このあたりの問題に関してたいへん参考になった。

    ところで、これら3冊に共通する利点は、さっさと読めることである。大した分量でもないので、一気呵成に通読できる。Amazon.co.jpに掲載されていた読者の書評にも「飽きずに読める」とある。長い本は飽きちゃうことが多いからなあ・・・情けないことではあるが、この頃の自分を振り返って、つくづくそう思ってしまうのだ。

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    2006-05-11

    連休の終わりと心のストレッチと・・・

    ゴールデン=ウィークが過ぎ去り、およそ1週間が経つ。連休中はどこにも出かけず、自宅のソファの上で寝っ転がっていた。テレビとインターネットとちょっとした読書・・・可動性の欠如を特徴的に示す余暇のあり方。「下流社会」の住人に相応しい連休の過ごし方というべきである。

    だが、休み過ぎるとろくなことはない。連休の最終日の夜には「世界の終わり」を迎えるかのように追いつめられた気分になった。仕事嫌いの身ゆえの悲劇である。

    月曜日。おそらくは死地に赴くようなような顔つきで職場に向かったのだろう。だが、本日に至るまで、まあまあ何とか大きな問題も起こさず、おとなしく働いている。

    「小さな人間」というのは、基本的にオートマティックに出来ている。働きはじめるとそれなりに働きつづけるし、休み出すといつまでも遊んでしまう。いっそのこと休暇などないほうが良いのかもしれないなどと自虐的に考えてしまうほどに、心身ともに柔軟性を欠く。ストレッチ運動に精を出して、ようやく周囲240度くらいは見わたすことができるだろうか(360度は無理だぞ、オレには)。それほどまでに身体も心も硬いのだ。

    本を読むという行為は、心にとってのストレッチたり得るのだろうか。連休中に読んだ本をメモしておく。

    こうして読み終えた本を並べてみると、新書本のサイズを超えるような大冊を無意識に避けていることが分かる。でも、それでいいんだろう。

    最初は筋肉が痛いと感じる一歩手前で止めておきましょう。「気持ち良い」という感覚を大事にしてくださいね・・・ストレッチを勧めるパンフレットにも、そんなふうなことが書いてあったからな。

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