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2005-07-12

Bravo!! CoolBiz!! 開襟シャツと半ズボンと・・・

街なかを歩くと、ノーネクタイのオッサン、アンチャンの姿が目立つ。
街はずれのクーラーもないような作業場で働く身にはどうでもよいことではあるが、官民あげての「クールビズ」キャンペーンが効いているのだろう。

一般論としていえば、政治権力が絡むようなキャンペーンにまっとうなものなどあるはずがない。その手法は下品であり、そのめざすところは詐欺の類と大差がないというのが常である。

だが、何事にも例外はある。このたびの「クールビズ」こそ、そうした例外の最たるものではないか。
クールビズは正しい。"Bravo!! CoolBiz!!" 以下、その理由を述べる。

《理由の1》
大手をふってだらしない格好ができる。それどころか褒められるのだ。開襟シャツの襟元を大きくはだけて、「クーラーの設定温度、上げろよ・・・」と呟くと、「分かってるねぇ、アイツ・・・」と感心されたりする。
日ごろから「ダラケ野郎」と陰口を叩かれてばかりのオレ(やアンタ)にとってみれば、夢のような話ではないか。

《理由の2》
この惑星を襲う温暖化の危機。これに抗する闘いに貢献しうる知識・技術を持たないオレ(やアンタ)。こういうヤツにも闘いのフィールドは開かれている。クールビズこそ、オレ(やアンタ)にとっての闘いの場だ。

・オフィスでは・・・
すべての事業所等において、夏の冷房の設定温度を26.2℃から28℃に1.8℃上げるとすると、ひと夏で約160~290万トンの二酸化炭素を削減することができます。(COOL BIZ
となれば、ネクタイを外すなどといった微温的なレベルにとどまっていることもない。さすがに「真っ裸はまずい」とは思うが、ポロシャツ、Tシャツ、タンクトップ、半ズボンなどなど、すべていいんじゃないか。

いくらなんでも半ズボンは・・・そう感じるかもしれない。でも、それこそ思いこみというものだ。戦後のある時期までは半ズボン姿で通勤するサラリーマンもたくさんいたのである。

朝日新聞 : サザエさんをさがして - マスオ流「クールビズ」の写真を見てほしい。半ズボン姿で電車を待つ人品卑しからざる紳士が映っているではないか。
記事によれば、真夏にネクタイを着けるようになったのは、1961年あたりからだという。帝人が売り出した「ホンコンシャツ」が大流行し、ネクタイいらずの開襟シャツを駆逐してしまったのだ。

誰もがそう思えばそれが正しく、そう思わなければ不当なものとなる。服装規範(dress code)ほど目に見えて分かりやすい共同幻想の例はない。

いまこそクールビズに正統性を与えよ。開襟シャツやポロシャツを「真」とし、ネクタイ&スーツを「偽」とせよ。半ズボンで通勤するアンチャンを(あまり勧めはしないがオッサンも)褒めたたえよ。

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2005-07-06

シーザリオと小さな感動日記と・・・

昨日から降り続く雨に濡れる水曜日。肌寒く湿っぽい朝。今日は父の四十九日法要である。早いものだな。

今年になって半年が過ぎた。いまさらに「良いこと」がないなあと嘆息をもらしてしまう。といっても、そうした旨のことを同居人に伝えると、

良きことの到来を期待し人生を浪費すべからず。災いの少なきことをもって幸いとせよ。
とのたまうばかり。確かにそうだけどさ・・・

振りかえって、この4月から「われにプラスの感情をもたらしたる事柄」を列挙してみる。

村上龍「半島を出よ (上)」「 〃 (下)」を徹夜で読む。物語の面白さにページをめくることさえもどかしいという体験は実に久しぶり。

負けてばっかりだったわが街のクラブ「コンサドーレ」がちょっぴり勝ちはじめた。この前の土曜日は負けたけど・・・

同じくフットボール。コンフェデ杯でジーコ・ジャパンがギリシアに勝ち、ブラジルと引き分けた。ブラジル戦の前半4分、オフサイドの判定を受けた加地の幻のゴール。あれは日本代表史上、最もマーベラスなゴールだった。

皐月賞、日本ダービーを無敗であっさり連覇したディープインパクト。オークスを勝ったシーザリオ。この2頭のサラブレッドはこの国の競馬史上を通じて、それぞれ最強の牡馬と牝馬なのではないか。

上の「小さな感動日記」にまた1つ小項目が付け加えられることになった。シーザリオがハリウッドパーク競馬場で行われたアメリカン・オークス(G1)を4馬身差で圧勝したのである。Hollywood Park | Racing News | 07.03.2005 |はハリウッドパーク競馬場がシーザリオの圧勝劇を伝えたもの。

日本で調教されたサラブレッドが初めてアメリカのG1レースを勝ったのだ。
グレードレースという格付けがなかった時代に遡っても、1959年にハクチカラがワシントン・バースデーハンディを制して以来の46年ぶりのこと。しかも、彼女のお父さんは内国産馬のスペシャルウィーク。その父はアメリカ最強馬の1頭でありながら、血統がパッとしないという理由で日本に追いやられたスーパーホース、Sunday Silence。
競馬に少しでも興味のある人間ならば、この興奮を理解できるだろう。

シーザリオ勝利の記事は、アメリカの競馬新聞にも満載されている(たとえばJapan's Cesario Conquers American Oaks - bloodhorse.comとか)。ニューヨークタイムスやロサンゼルスタイムスにも載っていた。興奮した競馬狂(といっても「元」がつくな)はありとあらゆる記事を読んだぜ。

同じように興奮したヒトが書いている(netkeiba.com - 合田直弘 世界の競馬)。この日のすべてのレースが終了した後に、ハリウッドパーク競馬場のトラックアナウンサーがこう話したという。

今日のレースはこれでおしまいです。池があって、きれいな花たちで飾られ、シーザリオがいたハリウッドパークから、さようなら。

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