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2004-10-31

今日の競馬は「天皇賞・秋」だけど・・・

今日のレースは「天皇賞・秋(G1)」です。とてもむずかしそうなレースです。馬券は当たりそうもないな。

馬券的にむずかしい理由の1つは軸となる馬が見あたらないからでしょう。キングカメハメハの不在は今年の「天皇賞・秋(G1)」を難解なものにしました。さらに雨が追い打ちをかけます。東京競馬場の芝コースの状態はどうなんでしょうね。ひとくちに「重」といっても、いろいろだからなあ・・・

さて、このレースに出走しているサンデーサイレンスの仔は8頭。孫が3頭。割合でいえば、およそ65%を占めていることになります。ちなみに社台グループ生産馬は9頭ですから、割合でいえば53%ほどでしょうか。サンデーサイレンス&社台グループの独占ぶりは相変わらずですね。

さて、何が勝つのでしょうか。馬場状態が微妙ですが、とりあえず私なりのイメージをメモしておきます。

◎ 11 ナリタセンチュリー トニービン×プリンセスリーベ(×ノーザンテースト)

実績的にはダメだよね。でも京都大賞典を勝ったとき、天皇賞はコイツで・・・そう決めちゃった。心配は重馬場で追い込めるのか。それに2000mの速い流れについていけるのか・・・何だか勝てそうもない感じがしてきたなあ・・・
○13 ゼンノロブロイ サンデーサイレンス×ローミンレイチェル(×マイニング)
トライアルの京都大賞典は2着。昨年の「ダービー」も今年の「天皇賞・春」も2着。パッとしない現4歳世代を象徴するようなロブロイくん。でも実力はある。重馬場も上手みたいだし、背中には世界のペリエ騎手が乗っかっているぞ。また2着かもしれないけど、期待してみよう。
▲16 リンカーン サンデーサイレンス×グレースアドマイヤ(×トニービン)
デヴューのときから「ダービーを勝つ」と期待していたんだぞ。でもイマイチだなあ。ゼンノロブロイと同じく勝ちきれない善戦マン。今回は名手・安藤勝巳騎手の腕前に期待だね。
△2 テレグノシス サンデーサイレンス×メイクアウイッシュ(×ノーザンテースト)
毎日王冠は強かったねえ。東京コースの長い直線の大外をグイグイ追い上げてくる大好きなテレグノくん。大好きだけど、+200mの距離と重馬場は不利。2枠スタートもロスあるかも。そういうわけでちょっと評価下げちゃったな。
△10 ローエングリン シングスピール×カーリング(×Garde Royale)
毎日王冠では粘っていたね。昨年、テレグノくんといっしょにフランスに遠征し、「ムーラン・ド・ロンシャン賞(G1)」僅差の2着。重たい馬場は血統的にも脚質的にもあっているな。でもG1では粘りきれないという感じをもってるけど・・・今回はどうなんだろ。
ちなみに上の5頭はすべて社台グループの生産馬なんだよね。以下の3頭は違う。まあ、あまり関係ないことだけど。

*3 シェルゲーム Swain×Chancey Squaw(×Chief's Crown)
*6 トーセンダンディ ホワイトマズル×キクノトッポリーノ(×クリスタルパレス)

ともに格下、実績なし。ふつうに考えれば、アリエナイね。でも、力のいる重たい馬場は合っているみたい。のろくさいレースになると、上位に入ってくる可能性なきにしもあらず。
★ 14 ヒシミラクル サッカーボーイ×シュンサクヨシコ(×シェイディハイツ)
G13勝の実績。完璧な状態で東京コース・2000mを走らせてみたかったな。相手がパッとしないから、今回もひょっとして・・・やっぱり、ないかな。

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2004-10-25

IPATで買う馬券には・・・

今年初めてIPATを使って「菊花賞(G1)」の馬券を購入しました。競馬好きならご存じかと思いますが、IPATとはインターネットで馬券を購入するJRAのシステムのことです。

結論からいうと、試合に負けて、勝負に勝つ。見当違いの予想をしながらも、ありがたいことに馬券収支だけはちゃっかり黒字になっています。何とも意地汚いことでして・・・

私が期待したハイアーゲームは、まったくダメでした。勝ったデルタブルースから1.2秒離された11着。何という惨敗ぶりでしょう。あの凡走を見る限り、「右回りが不得意」というよりも別の理由があるのかもしれません。競馬批評家・柏木集保氏はnetkeiba.comのコラムで次のように指摘しています。

ハーツクライ、ハイアーゲームの凡走はちょっと残念で、敗因をつかめない部分が大きいが、これでキングカメハメハを筆頭に、ダービーを2分23~24秒台前半で激走したグループは、2着ハーツクライ、3着ハイアーゲーム、4着キョウワスプレンダ、6着ダイワメジャーなど、5着スズカマンボ(かなりレベルの低い朝日CCは勝った)以外、ことごとく秋の進境がみられず、成長にブレーキがかかったり、故障しているのは怖いことだ。求められる以上の「快時計」で走った馬が、そのあとスランプに陥るのは古馬でも同じ。再三みられる事実だ。
ダービーの影響がいまだに残っているというのです。ハイアーゲームはダービーの前に青葉賞も激走しています。スランプに陥ってしまったのかもしれません。

でも、そんなこともあろうかと、馬券のほうはホオキパウェーブを軸にしてデルタブルースなどにしっかり流しておきました。いわゆるリスクヘッジというヤツですね。意地汚いのだけが取り柄ですから・・・

ただ「3連単」も買ったんですよ。「ホオキパウェーブ-デルタブルース-オペラシチー」の3頭の組合せは買いましたが、デルタブルースを頭にした組合せはゼロ。ケチりましたね、大失敗でした。どうやら「3連単」は意地汚さだけでは対処できないもののようです。

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2004-10-24

今日の競馬は「菊花賞」か・・・

今日の競馬は「菊花賞(G1)」ですね。どの馬が勝つのでしょうか?

出走馬のプロフィールや競争成績を調べてみようかな。そんな気持ちになりかけたときに第65回菊花賞(GI)直前展望―MilkyHorse.com本紙による分析と展開: MilkyHorse.com:を読みました。

なるほどなあ、おっしゃる通りだ・・・私の印象とほぼ一致した見解がきちんと書かれています。「MilkyHorse.com本紙」に一票という感じですね。

そういえば、先週の第9回秋華賞(GI)直前展望―MilkyHorse.com本紙による分析と展開: MilkyHorse.com:は完璧な予想でした。冴えていますねえ。

スポーツ新聞などの予想となると、それほど競馬に詳しくない人々も対象にしなければなりません。そのため、結局は「当たってなんぼ」ということになりがちです。しかし、正しい意味での「予想」というのは「単に勝ち負けを当てる」こととは本質的に違うと思いますね。出走各馬の性格や能力を正しく分析し、最も可能性が高そうなレース展開を推測することが優れたレース分析=良い予想です。

良い予想が「レースの勝ち負け」とつながらないことは、不思議でも何でもありません。スタートの直前にジェット機の機影が爆音とともに競馬場上空をよぎっただけで「レースの結果」は大きく変わってしまうことがあります。分析=予測という行為の本質は、蓋然性としてしか語ることのできない未来を読む「ことば」の提供であって、それ以上でもそれ以下でもないわけですからね。

「MilkyHorse.com本紙」は良い予想の典型だと思います。ウェブサイトでの予想の良さがはっきり出ているのかもしれませんね。商業メディアでの予想につきまといがちな余計な心配や妙な思惑がそこにはありません。「当てなくては・・・」という強迫観念も「あっと驚かせなくては・・・」という編集=営業上のバイアスを受けることもありません。インターネット上の競馬アナリストたちはあくまで「自由」です。

インターネットが普及し日常生活のツールと化してしまうと、初期のインターネットが醸し出していた「自由」を意識する機会もほとんどなくなりました。でも、インターネットの本質は死んでいないのでしょうね。The Internet Makes Us Free・・・そうでなければ、休日にPCの前に座る必要なんてないですものね。

さて、「菊花賞(G1)」に戻りましょう。第65回菊花賞(GI)直前展望―MilkyHorse.com本紙による分析と展開: MilkyHorse.com:を参考に私なりのイメージをメモしておきます。もちろん、後で「笑う」ためにです。どんな種類の「笑い」になるか、それが大きな問題なんですけどね・・・

◎ 14 ハイアーゲーム  ×サンデーサイレンス(社台ファーム)

トライアルレースはサッパリ走らなかった。右回りはまったくダメみたい。とすると、菊花賞でもカモになるだけか・・・でもなあ、オレはお前とブラックタイド(故障休養中)が今年のサンデーサイレンスの仔っこのなかでは最高だと思ってるぞ。ガンバレよ。

○ 5 ホオキパウェーブ  ×カーネギー(ノーザンファーム)

トライアルレースはコスモバルクにグイッと迫った。血統が長いところに向いていそうだし、好きなタイプだし・・いけそうだぞ。

▲ 1 オペラシチー  ×オペラハウス(北光牧場)

一線級と初めて対戦した前走はあっさりやられちゃったね。でも、菊花賞は前走より1km長い・・・父さんの血はお前にスタミナだけは与えたはずだぞ。ガンバレよ。

△ 7 エーピースピリット  ×サクラローレル(櫛桁牧場)

前走、前々走ともにダート戦。はっきりいって格下もいいところだよな。でも、ちょっと気になる血統だし、何よりも母系にプリンスリーギフト系の血が流れているのが気になるなあ。というのも、昔から京都コースではこの系統が激走しちゃったという嫌な思い出が多くて・・・

△ 18 デルタブルース  ×ダンスインザダーク(ノーザンファーム)

サンデーサイレンスの後を継ぐダンスインザダークの仔。ダンスが菊花賞を勝ったときの鮮やかだったこと。その子どもだし、調子も上がってきているみたいだし・・・

★ 15 コスモバルク  ×ザグレブ(加野牧場)

北海道競馬の星、地方競馬の星、北海道民のオレが応援しなくて誰がするんだ。でも、展開きついな。2000mまでなら一番強いはずなんだけど・・・ガンバレ、お前が勝つとオレが負けるが、それでもいい。3000mを逃げまくれ!!

10ハーツクライ   ×サンデーサイレンス(社台ファーム)
4 スズカマンボ  ×サンデーサイレンス(グランド牧場)

お前らが強いことは知ってるって・・・でもな、3000mは合ってない。そうだろ?

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2004-10-21

秋のG1競馬を眺めながら・・・

秋競馬の季節です。今度の日曜日は「菊花賞(G1)」ですね。いくつもの不利を乗り越えて北海道競馬から果敢にクラシック戦線に挑戦し続けるコスモバルクの悲願達成なるか、興味の尽きないところです。

さて、先日の日曜日には3歳牝馬三冠レースの最後を飾る「秋華賞(G1」)が行われました。勝ったのは2番人気のスイープトウショウ。豪快な追い込みでしたね。

1番人気のダンスインザムード武豊君を信じていた方はまことに残念。「秋華賞・競争成績」を穴が空くほど睨みつけて反省しましょうね。今日の反省だけが明日の糧となる。馬券の道は私たちの「小さな人生」と同じ。実に地味なもののようです。

さて、馬券も買わない「元・競馬狂」の私ですが、今年の「秋華賞」には少しばかり注目していました。というのも、出走メンバーのなかに気になる「お嬢さん」がいたからなんです。

そのお嬢さんはレクレドールといいます(名馬ステイゴールドの妹です。戦績はここ)。前哨戦のローズ・ステークス(G2)を勝ち上がり、本番の「秋華賞(G1)」でも3番人気に推されていました。でも、結果は6着。現在の実力からすると、順当なところなのかもしれません。

今年8月、レクレドール嬢は「2勝目」をあげました。札幌競馬場・1500mのレースでした。スタートしてからずっと後方を追走していた彼女ですが、266mしかない短い直線に入るや否や、矢のように伸びてきました。そして、先を行く10頭あまりのライバルたちをあっさりと追い越し、先頭でゴールを駆け抜けたのです。

その日、私と同居人は札幌競馬場にいました。スタンドから見た彼女の勝利は実に素晴らしいものでしたよ。

実は、私(と同居人)は馬券が当たらず、9レースを終えた時点で「眼が虚ろになる」ほど負けていました。このまま負け続けると・・・そこで馬券戦術を変えることにしました。購入する馬券を「馬連1点」に限ることにしたのです(「馬連」とは1、2着を当てる馬券です。1、2着の順番は逆でもかまいません)。そこに資金を集中して一発逆転を狙うのです。競馬オヤジの悲しい姿ですね。

10レースの出走馬は14頭。このなかから2頭を選び出さなくてはなりません。選び出すための「基準」はどうしましょう?・・・こうなると、もう焼けのやんぱちです。困ったときのサンデーサイレンス頼み。何しろ「運命に噛みついた馬-サンデーサイレンス-」というくらいですからね。「神さま、仏さま、サンデーさま、我にも奇跡を!」と念じても的はずれということにはなりませんよ、きっと。

このレースに出走してきたサンデーサイレンスの子どもは全部で3頭、すべて女の子でした。レクレドール(3人気)、ワディラム(7人気)、それにニシノブラッサム(12人気)。

このうちニシノブラッサムは桜花賞馬ニシノフラワーの異父妹です。いつか快走するはず、それがこのレースなのかも・・・でも、競馬メディアやファンの評価を信じて、今回は彼女をパスすることにしました。人間、何よりも素直になることが大切ですものね。

ちなみに、次の次のレースでニシノブラッサム嬢は突如として快走し、1着でゴールに飛び込んできました。人気がなかったので馬券的には大きな配当となったようです。いまとなっては、その場に居合わせなかったことの不幸を大いに嘆くしかありませんが・・・

結局、この3頭のなかから人気通りに「レクレドール=ワディラム」の組合せを1点だけ選び出し、ドーンと馬券を買いました。そして、祈りました・・・当たりますように。

両目を閉じて一つの情景を思い浮かべたりもしました・・・「ワディラム砂漠」をフラフラとさまよっている私、ふと足下を見やると砂の上に「黄金の鍵(レクレドール)」が転がっていて・・・そんな想像も交えて、ひらすら祈り続けたのです。「Sunday Silence-日曜日の教会を支配する静謐な祈り-」とは無縁のひどく自分勝手な恥ずべき祈り・・・

結果的に「祈り」は見事に成就されました。1着レクレドール、2着ワディラム。文句なしの勝利です。サンデーサイレンスの「小さな奇跡」は、死の淵を覗き込んでいた一人の競馬オヤジを蘇生させたのです。ありがたや、サンデーさま・・・

ところで、レクレドールもワディラムも社台グループの生産馬であり、同グループが組織する共同馬主クラブの所有馬です。もちろん、サンデーサイレンスも社台グループが輸入し保有していました(残念なことに2002年に死んでしまいましたが)。

少しでも競馬に関心のある方ならば、すでにご存じのことかと思いますが、この国の競馬は「サンデーサイレンス」と「社台グループ」の強い独占状態のもとにおかれています。「サンデー&社台」はまさにモノポライザー(独占者)。日本競馬の力強いリーダーにして苛烈な支配者というべき位置にあるのです。

つまらないことですが、社台グループの生産馬にモノポライザーという現役競走馬がいます。父親はサンデーサイレンス。社台グループが誇る最高・最良の血統馬なのですが、成績はいまいちぱっとしません。G1レースどころか1つの重賞さえ勝てません。独占企業が自社の製品に「独占者」などと命名してはいけないという教訓なのかもしれません。

さて、話を戻しましょう。今年の「秋華賞(G1)」を見てみましょう。出走馬18頭のうち、サンデーサイレンスの子どもたちはレクレドールを含めて11頭いました。さらにサンデーサイレンスの子どもであるダンスインザダークフジキセキが種牡馬として、それぞれ1頭づつ子どもを出走させています。また、サンデーサイレンスを母の父とするものが1頭います。つまり、サンデーの孫が3頭ということになります。

18頭のうち14頭がサンデーサイレンスの子どもと孫だったのです。異常な偏り(独占)といわざるを得ないでしょうね。

次に社台グループの生産馬を見てみましょう。現在、社台グループはノーザンファーム、社台ファーム、白老ファーム、追分ファームの4つの牧場でサラブレッドを生産しています。

今年の「秋華賞(G1)」の出走馬のうち、ノーザンファーム2頭、社台ファーム4頭、白老ファーム4頭、追分ファーム1頭、合計で11頭が社台グループ生産馬です。3歳牝馬女王を決定するレースに出走する18頭のうちの11頭を占めているのです。圧倒的な市場独占力というべきでしょう。

こう見ると、「サンデーサイレンス&社台グループ」だけを検索キーにして馬券を買うというのも、あながちデタラメというわけではないことがよく分かると思います。強いものに巻かれる・・・悲しいかな、逆らえない現実があるならば、リアルに現実を受け入れましょう。これも「小さな人生」にとっての教訓かもしれませんね。

でも、現実は単純な「教訓」を裏切ります。「秋華賞(G1)」の優勝馬・スイープトウショウと2着馬・ヤマニンシュクルは、ともにサンデーサイレンスとは関係のない血統の持ち主です。サンデーサイレンスの子どもでも孫でもない4頭のうちの2頭が1、2着を占めたのです(とはいえ、両馬の父親はともに「社台スタリオンステーション」の種牡馬です。種付けのために両馬のお母さんは「社台スタリオンステーション」に出向いたのでしょう。なお、残念なことにエンドスウィープは2002年に死亡しています)。

サンデーサイレンス絡みの14頭のうちでは、ようやく3着に「サンデーサイレンスを母の父」とするウィングレットが入りました。11頭も出走したサンデーサイレンスの子どもたちですが、ダンスインザムードの4着が精一杯。何ともピリッとしない結果で終わりました。

もちろん、優勝したスイープトウショウも2着のヤマニンシュクルも社台グループとは無縁の牧場で生まれ育ちました。社台グループの生産馬は3着(ウィングレット)が最高順位だったのです。

皮肉としかいいようのない不思議な結末ですね。神さまは「独占を嫌う」のでしょうか。だとすると、これもまた教訓として覚えておくべきかもしれません。

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2004-10-11

ブッシュの背中に浮かぶ「出っ張り」は・・・

米国大統領選挙戦は3週間ほどを残すだけとなった。言うまでもなく大接戦である。2000年の「ブッシュVSゴア」と同様の戦いになるのは必至だが、ここに来てブッシュ大統領のスーツの背中に浮かび上がったbulgeが大きく注目される展開となっている。ひょっとするとこの<bulge>は勝敗の行方に大きく影響を与えるかもしれないのである(bulgeってのは「出っ張り」とか「膨らみ」とかという意味なんだろ?)。

The New York Times-The Mystery of the Bulge in the Jacketによれば、インターネットのウェブサイトやブログでは、次のような噂が飛び交っているという。

マイアミで行われた1回目のテレビ討論の際、ブッシュの背中に長方形の形をした「出っ張り」が映っていた。あれは無線のレシーバーじゃないのか。スーツの下に隠したレシーバーと(見えないように仕込んだ)イヤーフォンを使って、ブッシュは舞台裏からアドバイスを受けているのではないか。たとえば、カール・ローブ(Mr. Bush's powerful political adviser)あたりから・・・
というわけで、ホワイトハウスやブッシュ選対には電話が殺到しているようだ。最初、ブッシュ陣営は、「出っ張り」が映っている映像は手を加えられたものだと主張していた。しかし、テレビではっきりと映し出されてからは違う説明をするようになったという。
"There was nothing under his suit jacket," said Nicolle Devenish, a campaign spokeswoman.
"It was most likely a rumpling of that portion of his suit jacket, or a wrinkle in the fabric."
要するに「ありゃ、シワだよ、しわ」という説明である。しかし、
Ms. Devenish could not say why the "rumpling" was rectangular.
Nor was the bulge from a bulletproof vest, according to campaign and White House officials; they said Mr. Bush was not wearing one.
どうして「しわ」が長方形なのか。それについてブッシュ陣営は説明していないし、防弾チョッキだという説明もできないようだ。

そうなると、「ありゃ何だ?」「受信装置以外に考えられないだろ」ということになるのは必定である。Salon.com -Bush's mystery bulge-CANNONFIREなどは、燎原の火のように広がる「ブッシュはレシーバーでアドバイスを受けていた」説の火元の一例である。さすがに詳しく書いてあるぞ。マイケル・ムーア-Michael Moore.com : Mike's Message : Mike's Latest News-のサイトにも載っているな。映像を詳しく見たいということであれば、、Humpback Bush?をどうぞ、BGMがうるさいけどね(音を消したいときはEscキーを押すんだよ)。

ブッシュの「背中の出っ張り」については、Current Electoral Vote Predictor 2004にも載っている。なお、このサイトによれば、世論調査を集計するとケリー優勢と出ているとか。でも、どうなんだろ・・・ともあれ、ケリー=民主党陣営は前回のフロリダ州の教訓を踏まえて、「票を盗まれない」よう注意することだろうな。

選挙戦は佳境を迎えている。オレら日本国民としては、あのJibJabの新作フラッシュムービー、Good To Be In D.C.でも眺めながら、3週間後に下されるアメリカ国民の審判を待つしかない・・・その前に、最後のテレビ討論におけるブッシュ大統領のスーツの「出っ張り」あるいは「しわ」に注意を払うことを忘れないようにしようか。

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2004-10-09

コンサドーレの練習を眺めながら・・・

昨日の日中は半袖シャツでも汗ばむほどの陽気だった。ここは札幌だぞ。今月後半には初雪さえ降りかねない極寒の街なのに、この期に至ってのTシャツ&サングラス。鼻の頭には汗粒さえ浮かべている・・・いいのかな?

昼過ぎには仕事が終わってしまった。大いなる僥倖というべきである。何一つ取り柄のない無能な人間であっても、陰日向なく、地道にこつこつと額に汗して働いていると(「ウソつけ!」ってか)、小さいこととはいえ必ず良いことがある。友よ、同志たちよ、神さまは天上からしっかりと見守ってくださっているぞ。

車のエアコンを切り、窓を思いっきり開け放ち、街の西側に連なる丘陵地帯を走った。快晴。強い陽射し。少しだけ気分が良い。目的もなく走りまわっているうちに、「コンサドーレ札幌」の練習場にたどり着いた(コンサの情報サイトはたくさんあるが、とりあえずここ-CONSA DE CONSA-をチェック)。車を駐めて、トレーニングの様子を眺めることにする。

幸いなことに、トップチームの練習日だ。以前からこの「宮の沢白い恋人サッカー場」の前を通るたびに、いつも「練習を見に来よう」と思っていた。でも実際にこの練習場で見るのは初めてだ。ざっと数えて100人弱のサポーター(なんだろうな)が来ている。彼らの多くは大きな声で会話することもなく、物静かにピッチのプレイヤーたちを見つめている。緑の芝が美しい。強い陽射しが手稲連山の上空から降り注ぎ、山の稜線が切り絵のように鮮やかに浮かび上がっている。ピッチを見下ろすカフェテラスでドリンクを注文し、サングラス越しに練習を見つめる。

ハーフコートを使っての攻撃パターンのシャドートレーニング。同じくハーフコートでの7対7の実戦形式・・・パスの精度がイマイチかなあ、シュートが枠に飛ばないし・・・知ったかぶりの評論家気取りで練習を見つめる・・・降り注ぐ光に包まれて気分がすっと晴れ上がる感じがする。真っ赤なウェア姿のプレイヤーたちが緑のピッチの上に散らばり、銀色のボールが燦めきながら緩やかな弧を描いて飛んでいく・・・これで次節のゲームで勝ってくれると最高なんだけど・・・

この間の「プロ野球」騒動にはほとんど興味はないが、仮に「ライブドア」ではなく「楽天」が仙台に新球団をおくとなると、仙台のフットボール・ファンたちがちょっとばかり可哀想になる。知っての通り、「楽天」のオーナーは「ヴュッセル神戸」のオーナーでもある。「ベガルタ仙台」のサポーターたちは「ヴュッセル神戸」を罵りつつ、プロ野球新球団「東北楽天ナントカ」に声を嗄らしてエールを送ることになるかもしれない。

チームを応援することとチーム運営会社の資本のあり方は関係ないといえば、確かにその通りだ。でも、そんなふうに割り切れるものでもないだろう。大好きなチームの勝利やチームの発展を祈るファンの心理は、フットボールであれ野球であれ、合理性を超えたものに支配されている。それは論理をこえた「祈り」そのものなのだ。その点からすると、仙台市を本拠とする新球団は断じて「楽天」であってはならない。「ライブドア」が運営すべきである、と思う。

ホームタウン=地域フランチャイズのシステムを採用するということは、その街、その地域のファンの視線に立ったビジネスに徹することを意味する。欧州ではそれが徹底しているようだ。今年のUEFAチャンピオンズリーグでも「チェルシー」「CSKAモスクワ」の資本のあり方が話題となった(話題の主はロシアの大富豪アブラモビッチ氏。こうしたケースでUEFAが調査に乗り出すのは、単に「八百長ゲーム」の疑いを払拭するだけの目的ではないはずだ。それぞれのクラブ・サポーターの思いを重視しているだと思う。Sports-i news archive-UEFA、ロシアの大富豪のクラブ所有でシロの裁定-)。Jリーグとプロ野球はスポーツビジネス市場の競争相手であるが、ともに本気で「ホームタウン=地域フランチャイズ」というシステムに依拠するつもりならば、地域のファンの視点を大切にした提携戦略も必要とされるだろう。

Jリーグとプロ野球の「連携」といえば、つい最近「アルビレックス新潟」の運営会社の社長が中心となって新潟市にプロ野球球団を創ると言い出し始めたとか。連携どころか一体化だ。何とも積極的なことである。ただし、こういう声-アルビレックスにプロ野球チームはいらない!-があることもお忘れなく。どう考えても、こっちの声のほうが正しいように思えるけど・・・間違っているか?

「ライブドア」や「楽天」などは企業の認知度を高めようという狙いがあるから、ある程度の赤字は覚悟の上でプロ野球球団を持とうとしている。ネットビジネスはプロ野球好きのオールド・ジェネレーションにはまだまだ浸透していない。そういう判断なのだろう。逆に「京セラ」や「KDDI」は(カルト経営者イナモリの最新著書「生き方-人間として一番大切なこと-」はまたまたベストセラーだ。でも、実際にはこういう本を読んでいるヒトを見たことがない)、将来を見据えてフットボールに力点をおく(スポーツ・ナビ-サンガ専用球場建設へ 京セラ・稲盛氏が意欲-)。

それぞれに結構なことだと思う。Jリーグであれプロ野球であれ、スポーツのスポンサーになってもらえるというのは地域の住人にとってありがたいことだからだ。ただ、ホームタウンやフランチャイズという地域密着のスポーツビジネスには「企業戦略」を裏切る要素もたくさんあることをお忘れなく・・・こういうのを「釈迦に説法」というんだろうけど・・・

というようなことをボンヤリ考えていると、16時を過ぎて練習は終わってしまった。すると、今度は「すいか隊」によるピッチの補修が始まった。「すいか隊」とは、この練習場の芝を守るために組織されたボランティア・チームの名称である。見るところ、高齢の方々が多い。ピッチの上に蹲る格好で芝の状態を確かめ、荒れた箇所を丹念に補修していく。クラブハウスの前では練習を終えたプレイヤーたちが座り込んで談笑している。20人ほどの若いファンたち(ほとんどが女の子たちだ)がクラブハウスの近くでたむろしている。

いつも間にか太陽の縁が手稲連山の峰に隠れ始めた。ピッチの傍らに片づけられたゴールの影が長く延びる。のんびりした静かな時間が流れるなか、もうじき夕暮れがやってくるだろう。ピッチの上では、相変わらず老人たちがゆっくりと作業を続けていて・・・何であれ、自分の街にフットボールクラブがあるというのは、とてもステキなことなんだ・・・そんなことを思いながら、駐車場に向かってブラブラと歩き出す。

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2004-10-05

抑うつ状態に落ち込んで・・・

10月だというのに、「小さなメモ帳」のカレンダーは9月のままだった。9月8日以来、ずっと書いていなかったのか・・・

先週末あたりから、ココロが落ち込んでいる。気持ちが暗く沈み、現状に対してあくまで厭世的である。言うまでもないが、未来に向かっては著しく悲観的だ。

まあな、小学生の1割が抑うつ傾向を示す時代だ。オレだって大人だからな、小学生に負けたくはない。でも、もともと暗くいじけたココロの持ち主がこれ以上に荒んで、より深くダーク・サイドに沈み込んでいくとなれば、語るべきコトバもないだろう。暗闇の後には・・・「アフターダーク」・・・夜明けはないな。

村上春樹の小説では、暗いココロを抱えた寂しいヤツがいたとして、いつの間にかカウンセラーみたいなヤツと出会うように仕組まれていることが多い。派遣されてくるカウンセラー(のようなもの)はさまざまだ。物語の語り手(「ぼく」とか)自体がカウンセラー(のようなもの)であることも多いが、今回の小説では「タカハシくん」とか「カオルさん」とかがその役割を演じている。道に迷った寂しいココロのすぐ側にそっと寄り添う温かなココロ・・・村上春樹の世界はそんなふうにできている。

内田樹の研究室: After dark till dawnを読んで、なるほどなあと納得する。村上春樹の小説における「センチネル-Sentinel-」あるいは「キャッチャー-Catcher-」あるいは「ナイトウォッチ-Night watch-」と呼ぶべきものについて、哲学者・ウチダは語る。オレが感じた「カウンセラーのようなもの」の存在を正しく規定し、見事に語り尽くしていることに感動してしまう。さすがにウチダ、やっぱり凄い。

彼らのささやかな努力のおかげで、いくつかの破綻が致命的なことになる前につくろわれ、世界はいっときの均衡を回復する。

世界にかろうじて均衡を保たせてくれるのは、「センチネル」たちの「ディセント」なふるまいなのである。

仕事はきちんとまじめにやりましょう。衣食住は生活の基本です。家族はたいせつに。ことばづかいはていねいに。
というのが村上文学の「教訓」である。
それだけだと、あまり文学にはならない。
でも、それが「超越的に邪悪なもの」に対抗して人間が提示できる最後の「人間的なもの」であるというところになると、物語はいきなり神話的なオーラを帯びるようになる。

となると、掃除かアイロンがけでもやりながら、抑うつ傾向と戦うしかないな・・・同居人が喜びそうだ。

抑うつ状態との戦いには散歩も有効だろうと考えた。凡人の発想である。
自宅から30分ほど歩いたところに大型ブックストアーができた。そこまで歩いて2冊の本を買った。
「喜びは悲しみのあとに」「1ミリでも変えられるものなら」。ともに上原隆の著書だ。

前者は「友がみな我よりえらく見える日は」の続編というべきコラム集、泣ける文章ばかりだ。後者も似たようなもの。好きこのんで抑うつ傾向を強めるような「泣ける本」ばかり選ぶか・・・自分に呆れてしまうが、これこそが抑うつ状態にあることの証左と考えてほしい。抑うつ状態の真っ只中で泣き暮れる・・・オレの「うつ」は痴呆の始まりかも、な。

ちなみに、上原隆は幻冬舎のウェブサイトで「リンカーンの医者の犬」というコラムを書き続けている。おそらく後で本としてまとめられるのだろう。これまで書かれたコラムのアーカイブはない。となると、常にチェックしておかなければならない・・・これもまた、抑うつ状態にある者の務めである。

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