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2004-09-08

台風の日に電気を求めて・・・

小樽の祝津海岸にあるニシン御殿の屋根が吹っ飛んだとアナウンサーが上ずった調子で伝えている。台風18号。風の台風だ。

台風ってふつうはこの街を直撃しない。だから珍しい。風の強い台風はなおさら。ゴォーと吹いて樹木や電柱を倒す。昼前から停電になった。パソコン、プリンター、コピー、どれも使えない。貧しく汚い低層労働者の仕事場だもん、緊急用の電源装置などあるわけない。

どうしてもプリントしなきゃならない。しょうがないな。知り合いの貧しい労働者(こいつは下っ端の管理職員だから中層労働者か・・・でもねぇな、下の中だな)に電話してプリントさせろという。カネ出せばな・・・不機嫌そうなヤツの答えが返ってくる。この前テレビで観た海のマッドマックスみたいな映画(ケビン・コスナーが出てるやつ、そうそう、「ウォーターワールド」よ)の登場人物になった気分。真水くれよ、土くれよ、電気くれよ。車に飛び乗る。木の枝とかポリバケツとかガチャガチャ散らばった道路を走る。信号機がいかれてる。交差点の真ん中で警官たちが交通整理している。電気くれよ、電気ないと信号機も動かないぞ。電気くれよ、電気ないとオレもオマエも失職してしまうぞ・・・。

下っ端の管理職員はいなかった。その代わりに今年の春に職場長(下の上くらいだな)になった男が大袈裟にオレの来訪を喜ぶ。出世するヤツは喜ぶフリもうまい。オー、久しぶり。近いんだからな、ちょっとは顔出してくれよ。時間あるだろ、休んでいけよ。ソファに座れって、コーヒー飲めよ・・・オレさ、水槽にサンショウウオ飼ってんだ。水の入れ替えしたりしてな、ココロ落ち着くんだよ・・・プリントか、何千枚でもやれよ。カネなんてとるかよ、オレの職場だぜ・・・ありがとうよ、大きな個室で働くのが夢だったもんな。よかったな、コーヒー温いけど・・・

メモを書くのが億劫である。本を読むのも煩わしい。ずっとJRA RACING VIEWERを眺めている。月額525円。1998年からのJRA全レースをWindows Media Playerで眺める。スタートしました・・・ゴールしました・・・ただそれだけ。でもな、サンショウウオよりはちょっとだけマシだ。ウマが走り、ヒトがカネを失う・・・それが競馬だ。何の役にも立たないJRA RACING VIEWERみたいなWebサービスもチビリチビリとオレらのカネを奪う。Micropayment。小さく払って、小さく殺される・・・馬券も買わないのに、じっとWMPの小さな画面を見つめ続ける。

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