アジア・カップ決勝、中国を叩きつぶせ・・・
The Asian Cup China 2004は今夜が決勝だ。どんな勝利でもいいから、ジーコ・ジャパンには勝ってもらわねばならない。中国をグウの音も出なくなるまでやりこめてほしい。ギャーギャー騒がしいスタジアムに蝟集するアホでマヌケなChineseどもの貧相な希望を完膚なきまで打ち砕いてもらいたい。ヤツらを絶望の奥底へと叩き込んでやるのだ。
これは日中両国が歴史上初めてフェアな立場で相対する<小さな戦争>である(アウェーの不利は、まあいいさ。金持ち喧嘩せずだ)。ジーコ監督とジャパン・ブルーの戦士たちには、そうした自覚のもとで死に物狂いの奮闘を期待せずにはいられない。頼むよ!! 勝ってちょうだいね!!
ところで、(どうでもいいことだけど)今大会の反日ブーイング騒ぎに対して、「政治とスポーツを区別する理性を持て」などと知ったようなことをほざく連中がいる。しかし、日本人であろうと、中国人であろうと、残念なことにFootball Nationsにはそんな「理性」などない。そういう理性を備えたヤツはフットボールなんて見ない。楽しめるわけがない。バッハを聴くか、チェスか将棋でも指しているだろうよ。
話を簡単に済ませたい。内田樹の研究室: 重慶から遠く離れてを読んでほしい。そういうことだ。
結びの部分を抜粋しておく。
それに、重慶は歴史的にも「アウェー」だ。これに対応するように、宇都宮徹壱が現地からレポートしている(スポーツナビ-日々是亜洲杯2004 突然の外務省の勧告にモノ申す-)
サッカー場で日の丸振ったらゴミをぶつけられるくらいのことは重慶では、我慢しなくちゃいけない。
なにしろ日本軍が200回の空爆で26000人の市民を殺した街なんだから。
まさか、そのことを知らずにサッカーの応援に行った日本人はいないと思うけど・・・
外務省の皆さんは、日本のサポーターやサッカーファンの経験値を見くびってはいけない。彼らの大半は、Jリーグにおいて日常的にブーイングを浴びたり浴びせ返したりしているツワモノであり、国外においても重慶のスタンドよりも数段危険な修羅場をくぐり抜けている経験の持ち主である。要するに経験豊富で、アウエーの地における機微も持ち合わせているはずなのだ。大体そういう連中でなければ、伊達や酔狂、物見遊山ではるばる北京を訪れることもないだろう。彼らとて、それなりに覚悟はできているはずだ。そうだよな、覚悟はできているさ。奥歯を噛みつぶすほどに敵のチームを呪い、頼まれもしないのに狂おしいほどの愛情を味方チームに注ぐ。フットボールとはそういうものだ。だからこそ、今大会の反日ブーイング騒ぎのようなフリクションなど、ちっともめずらしくことではない。たとえば、先のUEFA EURO 2004(tm)でもそうだったように。
どういうわけか、この国のマスメディアは報じなかったようだが、MediaGuardian-Tabloid campaign forces referee into hiding-を読んでもらいたい(といっても、The Guardianに登録しないと読めないのか)。
簡単に要約しておく。イングランド-ポルトガル戦で主審を務めたスイス人レフリー(ウルス・マイヤーさん)に対して、アホでマヌケなイングランド野郎たちが電話やメールで「殺してやる」と脅迫(death threats)し、マイヤーさんはスイス警察の保護のもとで身を隠さざるを得なくなった。
どうしてこういう事態になったのか。ソル・キャンベルのヘッディングシュートをキーパーチャージと判定し、ゴールにしなかったからである。
あのマヌケな審判(half-wit referee)のおかげでイングランドは負けてしまった。そうしたイングランド野郎たちの怒りにおもねるように、The Sunがマイヤーさんの電話番号、メールアドレスを掲載して、読者に抗議するよう呼びかけたからたまらない。さらにThe Sunを追いかけるように、他のタブロイド紙もマイヤーさんのプライバシーを暴き始めるなどやりたい放題。負けじと本家本元のThe Sunも、マイヤーさんの自宅前に巨大なイングランド国旗(St George flag)を掲げてパチリと撮影するなど事態はとんでもない方向に走り出す。イングランドのあるスーパーチェーンにいたっては、「スイスの方に限って無料視力検査をサービスします」といかにも嫌みなキャンペーンを行い、「マイヤー氏がお望みならばメガネも贈呈したい」などといい出す始末だ。
ギリシアでバカンスを楽しんでいたスイス人のお嬢さんは、スイス代表ユニフォームのレプリカを着ていたのが運のつきだった。最悪のイングランド・フーリガンに殴る蹴るの暴行を受け、重傷を負ってしまった。両目は腫れ上がり、鼻はつぶれ、腕も折られてしまい・・・それでも、彼女はイングランド代表チームが大好きなのだ。
スイス側も反撃体制に入る。ラジオのディスクジョッキーはThe Sunのメールアドレス、電話、ファックスナンバーを連呼し、スイス野郎たちに反撃を呼びかける。となると、イングランド野郎たちもスイスのラジオ局に再反撃して・・・でも、この騒ぎも何となく収束していったようだ・・・Football Nationsとは、つまるところそんなものだ(だから、アホでマヌケなChineseどもの日本政府官庁Webサイトへの攻撃なんて、バカが・・・と笑っていればいいだけのこと)。
しかし、ここでも教訓はある。問題はマスメディアだ。The Sunの煽りがなければ、ポルトガルに負けて打ちひしがれていたイングランド野郎たちが一人の善良なるスイス市民を脅迫するようなこともなかっただろう。
なにもフットボールに限ったことではない。昨夜から半藤一利の「昭和史 1926-1945」を読んでいるのだが(たまたま「積ん読」本の山のなかにあったんだよ)、満州事変のとき、当時の新聞は、軍の思惑通りに戦争を煽りに煽った、とある。毎日新聞の政治部記者の一人は「事変の起こったあと、社内で口の悪いのが自嘲的に”毎日新聞後援、関東軍主催・満州戦争”などといっていましたよ」といっている。朝日新聞もひどいものだ。戦後、「天声人語」で名を馳せた荒垣秀雄という名記者も、とんでもなくいさましい提灯記事をバリバリ書いている。売れるならばマスメディアは何でもやる、ということだ。
今大会の反日ブーイング問題に対して、両国の政府やマスメディアはあくまで「政治とスポーツを区別する理性を持て」という「建前」あるいは「大義名分」を盾にして<日中友好>を謳っていなければならない。国際化(グローバル化)なんて、どこの国の小さき人々(大衆)にとっても「ロクでもないムーヴメント」でしかないが、建前は必要だ。そうしてもらわなければ困るのだ。ギャーギャー騒がしいのは、両国のフットボール・フリークどもに任せておけばいい。
アホでマヌケなJapaneseの一人として、アホでイナカくさいChineseどもに呼びかけたい・・・いつまでも、仲よくいがみ合い、仲よくケンカし続けようぜ
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