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2004-07-24

アジア・カップを眺めながら・・・

夏だ。手もとの温度計を見ると、28℃ほどある。何しろ、ここは最高気温30℃を超える日が年に数日あるかないか、という札幌である。昼間には32.9℃を記録した今日は私たち札幌市民にとって、やはり「特別な夏の一日」といわざるを得ないのである。

暑いときは動かずにジッとしているのが一番だ。というわけで、テレビの前でダラッと寝そべり、ボンヤリとThe Asian Cup China 2004を眺め続けている。ちょっと前に日本と同じ組の「オマーン対イラク」が終わり、これから「日本対タイ」である。

前半2点をリードしていたオマーンに対して、さすがに強豪イランである。ロスタイムには力ずくのパワープレーでゴールをねじ込み、同点引き分けに持ち込んだ。

一方、日本代表も苦戦したオマーンは、このゲームにおいても良いパフォーマンスを示していた。勝利を逃がしたとはいえ、さらに力を伸ばしている感じだ。内容的には完全にイランを上回っていた。ワンタッチパスを多用する素早い攻撃は、いっそう洗練され、力強さも増してきた。アジアカップの予選では、韓国を3-1で撃破しているのである。不気味さはいっそう増している。10月13日、日本代表はワールドカップ・アジア第1次予選のアウェー戦を敵地オマーンの首都マスカットで戦うはず。2月のホームでの戦いも1-0の辛勝ではなかったか。ダイジョーブか、ジーコ・ジャパンは・・・。

「日本対タイ」戦が始まっている。確かにフットボールのレベルでいえば、The Asian Cup China 2004UEFA EURO 2004と大きく違う。Jリーグやアジア選手権はレベルが低くて面白くない、というフットボール・フリークもいることだろう。

だが、アーセン・ベンゲル監督はその著書「勝者のエスプリ」のなかで、どんな草サッカーであろうともジッと見入ってしまう、といっている。どんなレベルのどんなフットボールであろうと、すべてが面白いというのだ・・・アッ!!、ア~ア~ア~、ジーコ・ジャパン、タイにゴールを奪われちゃったよ・・・ベンゲルのいうとおりだ。フットボールはいつだって、criticalな楽しさに満ちているのである。

ところで、The Asian Cup China 2004 Official WebSiteに日本語のページがない。ハングルやアラビア文字のページは用意されているようなのに・・・アッ!! ヤッタァ!!、俊輔がFKを決めてくれたよ・・・じゃ、テレビ観戦に身を入れようっと・・・

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2004-07-09

腰痛で動けない・・・

この2日間、仕事を休んだ。腰痛で立ち上がることさえできなかったのである。昨日はトイレも這って行くしかなかった。夕食時には、無理して立ち上がろうとして、吐き気とともに身体中からネバネバした気持ちの悪い汗が流れ出てきて、まったく最悪だった。

今朝も四つん這いになってトイレに行った。自宅の床を這いずり回るというのは、実に情けないものだ。だが、こうした姿勢を取ることなど普通はない。だから、<身体の自由/不自由>などについて、否応なしに考えさせられてしまった。その意味で、トイレをめざして赤ん坊のように匍匐前進する経験は、とても貴重なものだったのかもしれない。

昼すぎになり、意を決して<二足歩行>にチャレンジしてみた。ゆっくりと慎重に立ち上がってみる。何度かのトライで、ようやく直立できた。片足ずつ動かしてみる。痛む左腰に力が集中しないように摺り足で前進する。何とかOKだ。これで病院に行けるぞ。

レントゲン、MRI、痛み止めの注射・・・医師は椎間板ヘルニアのことばかり説明した。確かに3年ほど前、椎間板ヘルニアで3週間も入院する羽目になった。しかし、今回の腰痛はギックリ腰というべきではないのか。バスルームで水の入った盥を妙な格好で動かそうとしたとき、腰に電流のような激しい痛みが走った。それがきっかけとなり、立ち上がることすらできなくなったのである。

もちろん、医師にそうしたことを伝えてみたが、彼は「ふん、ふん・・・」と頷くだけで、熱心に説明してくれるのは「ここ、第5腰椎と仙骨との間のね・・・」というようなことばかりだった。実は3年前の入院のときに、それと同じことを嫌になるほど説明を受けたのである。だから、ほんとうはMRIも必要なかった。でも、たかだか八千円ばかりをケチって、大事な情報を見落とされるのも嫌だったから、15分間も機械に挟まれる格好で動かずにじっとしていたのである。

とはいえ、痛み止めの筋肉注射と処方された飲み薬と湿布薬が効いてきたせいか、かなり楽になった。しかし、いまでも身体の向きを変えるときなど、腰が抜けるような奇妙な痛みが走る。こんな状態で仕事できるのかな・・・いささか不安だ。

寝返りも打てなかった昨日、寝床で村上龍「最後の家族」を読んだ。昔、同居人が図書館から借りてきたことがあり、私も読んだ気になっていたのだが、実際には読まずに返却してしまっていた。最近、たまたま古本のBOOK OFFに入る機会があり、そのことに気づいた。105円、BOOK OFFでのこの本の値段である。

「最後の家族」は、何年か前にテレビドラマ化された。いまさら原作を読むとなると、ドラマに出演していた松浦亜弥や樋口可南子や赤井英和のイメージに支配されてしまう危険がある。「面白くないだろうな」と心配したが、そんなこともなかった。

腰の痛みがこのままならば、困ったことになるなあ・・・そんな<小さな不安>のなかで、引きこもり、中高年リストラ、ドメスティック・バイオレンス、自立する妻と娘、といった<家族をめぐる問題群>を一挙に凝縮した物語を読むのは、なかなかにジーンと来るものがあった。

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2004-07-06

Euro2004、ギリシア初優勝で幕を閉じて・・・

UEFA EURO2004は、ギリシアの初優勝で幕を閉じた。いま観ている報道ステーションが報じるところによれば、ギリシア代表の凱旋帰国はたいへんな騒ぎである。競技場に集まったギリシアの人々は、ほんとうに嬉しそうだ。

先日のメモで「ギリシア代表には華がない」などと文句を垂れた。しかし、こうしたありきたりな非難に対して、ギリシアのオットー・レーハーゲル監督は<モダンサッカーとは勝つサッカーだ>と一刀両断してみせた。宇都宮徹壱氏のSports Navi-日々是欧州2004-を読むと、確かに今大会のギリシアは優勝するにふさわしい素晴らしいチームであることが分かる。

宇都宮氏は「今大会のギリシャの守備は、何やらカテナッチオ(『かんぬき』をゴールにかけるような強固な守備のこと)全盛期のイタリア代表を想起させる」とし、これを「エーゲ海風カテナッチオ」と命名したいとしている。フットボールフリークである友人の一人も、「イタリアのような機能美を感じる。しかもイタリアよりも攻撃にかける人数が多い」と感心していた。ともあれ、新しいユーロ・チャンピオンの誕生を祝福したい。

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2004-07-02

Euro2004、ギリシアが勝って・・・

早朝4時半に起床。7月だというのに、札幌の朝は寒い(私の身体が冷え込んでいるだけかもな・・・)。早速、テレビのスイッチをON。ああ、よかった・・・Euro2004の準決勝「チェコ対ギリシア」は前半0-0。これは後半が楽しめるぞ。

結果は、ご存じの通り。0-0のまま延長に入り、ギリシアがCKからヘッドでズドンと決めて、ジ・エンド。ギリシアが決勝進出を決めちゃったのである。この「決めちゃった」という物言いに、このゲームに対する私の感想のすべては集約される。正直なところ、(どちらかといえば)チェコに勝ってほしかったからである。

もちろん、今大会におけるギリシア代表は素晴らしいチームである。このことにまったく異論はない。しかし、このチームには「華」がない。愚直なまでの真面目さ、圧倒的な体力、疲れを知らないエネルギッシュな守備力・・・これは過去の大会におけるドイツ代表そのものである。

私はワールドカップやヨーロッパ選手権におけるドイツ代表の戦いの歴史を尊敬するが、そこに憧憬の気持ちを持つことはなかった。強いばかりがサッカーじゃないぞ、どこかに華麗さが必要ではないのか・・・かつてのドイツ代表と同様、躍進するギリシア代表のゲームぶりを眺めながら、そんなふうなことを感じる。それは、ちょうど、Raymond Chandlerの探偵小説において、主人公Philip Marlowe氏が<If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I woudn't deserve to be alive.>と呟かざるを得なかったのと同じ気分というべきか。

ともあれ、決勝戦は開幕戦と同じく、「ポルトガル対ギリシア」となった。これはこれで、非常に興味深いゲームである。楽しみだ。

試合を見終えた後、暇だったのでEconomist.com | The newspaper businessという記事を読んだ。世界の新聞は「タブロイド」化する方向にあるんだとか。小さく簡潔で、しかもちょっぴり刺激的でなければ、生き残れない・・・They wouldn't be alive・・・しかし、都市生活における「タブロイド」化は、新聞ばかりではないだろう。たぶん、私たち自身が<タブロイド>の方向へと矮小化しているのだ。

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